治らない肩こり頭痛は噛み合わせ?自宅でできる5つのセルフチェック|佐々木人吉駅歯科|熊本県人吉市の歯医者

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治らない肩こり頭痛は噛み合わせ?自宅でできる5つのセルフチェック

治らない肩こり頭痛は噛み合わせ?自宅でできる5つのセルフチェック

その肩こりと頭痛、お口まわりの筋肉が関係しているかもしれません


整形外科でも整体でも、なかなか変わらない肩こりと頭痛。その背景に、無意識の食いしばりや噛み合わせのバランスが関わっているケースもあります。この記事では、自宅で試せる5つのチェック項目と、歯科医院へ相談する目安を整理しました。まずはご自身のお口の状態を知ることが第一歩です。


この記事の要点まとめ


  • 慢性的な肩こりや頭痛は、噛み合わせや食いしばりが関係している場合があります
  • 自宅の鏡と指だけで確認できる5つのセルフチェック方法を紹介しています
  • 該当項目が複数ある場合は、歯科医院への相談を検討する目安になります

なぜ噛み合わせの乱れが頑固な肩こり・頭痛につながるのか

なぜ噛み合わせの乱れが頑固な肩こり・頭痛につながるのか

肩や首をほぐしても、数日でまた元通り。その繰り返しの裏側に、顎まわりの筋肉の疲労が潜んでいることがあります。


咀嚼筋の緊張が首や側頭筋へ広がる身体の仕組み


物を噛むときに働く筋肉を咀嚼筋と呼びます。代表的なのは、エラのあたりにある咬筋と、こめかみから頭の横へ広がる側頭筋。とくに側頭筋は範囲が広いため、ここが硬くなると、こめかみを締めつけられるような重い痛み、いわゆる緊張型頭痛に似た感覚につながることがあると言われています。


しかも顎の動きは、首の前後の筋肉や、肩へ続く僧帽筋とも連動しています。顎・首・肩の筋肉は一本の鎖のようにつながっており、一箇所の緊張が周囲へ波及しやすいと考えられています。


日中ずっと奥歯に力が入っていれば、咀嚼筋は休む間もありません。血流が滞り、疲労物質がたまり、そのコリが首から肩へと広がっていく。肩だけをほぐしても戻ってしまう理由のひとつが、ここにある可能性も考えられます。慢性的な筋緊張は睡眠の質に影響しうるとも指摘されており、日中の倦怠感として自覚される方もいます。


デスクワーク中のうつむき姿勢と無意識の食いしばり


パソコンやスマートフォンを見るとき、頭は自然と前へ出ます。頭は体重の約1割ほどの重さがあるとされ、前傾するほど首の後ろの筋肉が支え続けることに。この姿勢では下顎の位置もわずかに後方へずれやすく、上下の歯が接触しやすい状態が生まれるとされています。


そもそも安静時、上下の歯は触れていないのが本来の状態です。ところが集中作業中や運転中に、軽く歯を合わせたまま固定してしまう方は少なくありません。強く噛みしめていなくても、接触が長時間続くだけで咀嚼筋は消耗しやすくなります。これはTCH(歯列接触癖)とも呼ばれます。


就寝中の歯ぎしりも同様で、無意識下では日中より大きな力がかかることがあると報告されています。朝起きたときに顎がだるい、頬の内側が気になる。そんな感覚があれば、夜間の食いしばりを考える手がかりになるかもしれません。


自宅ですぐに確認できる噛み合わせの5つのセルフチェック

自宅ですぐに確認できる噛み合わせの5つのセルフチェック

特別な道具は要りません。鏡と手だけで、今この場で試せる項目を紹介します。あくまで目安であり、診断に代わるものではない点はご理解ください。


顎の開閉時の音・左右の動きのズレ・口の開きにくさ


チェック1:口の開き具合


縦にそろえた指を口へ入れてみましょう。人差し指から薬指までの3本がすっと入れば、開口量はおおむね標準的とされます。2本しか入らない、途中で引っかかるようなら、顎まわりに負担がかかっている可能性が考えられます。


チェック2:開閉時の音とズレ


鏡の前でゆっくり口を開け閉めし、下顎の中央がまっすぐ動くかを見てください。左右どちらかへ流れる、あるいはカクッと音が鳴る場合は、顎関節に何らかの負荷が生じているサインかもしれません。


舌の側面の歯型や頬の内側の白い筋の有無


チェック3:舌と頬粘膜の痕


舌を出して、縁を観察します。歯の形に沿ったギザギザした波打ちがあれば、舌を強く歯に押し当てている状態が続いているのかもしれません。


あわせて頬の内側も鏡でチェック。上下の歯が当たる高さに白い横線が走っていれば、頬粘膜を吸い込むように噛みしめている痕跡である場合があります。無意識の食いしばりをうかがう、わかりやすい手がかりのひとつです。


左右の噛み心地の偏りと耳の穴に指を入れたときの違和感


チェック4:噛む側の偏り


普段の食事で、無意識にどちら側で噛んでいるか思い返してみましょう。ガムを噛むと自覚しやすくなります。片側ばかり使う癖は、筋肉の左右差につながる一因とされています。


チェック5:耳の穴に指を入れて開閉


両耳の穴に人差し指を軽く差し込み、そのまま口を開け閉めします。指先に伝わる動きの大きさや圧迫感に左右差はないか、痛みは出ないか。顎関節は耳のすぐ前にあるため、この方法だと状態を感じ取りやすくなります。


5項目のうち複数が当てはまるようなら、一度歯科医院で確認してみることをおすすめします。


整体や内科ではなく歯科医院を受診すべき具体的な判断基準


当てはまる項目が多い場合の受診の目安と相談の流れ


目安として、5項目のうち2つ以上に該当し、なおかつ「朝起きた時点で顎や側頭部がだるい」「夕方にかけて頭痛が強まる」といった時間帯の傾向があるなら、歯科での確認を検討してみてください。整形外科や整体に通っても変化が乏しいときも同様です。


ただし、突然の激しい頭痛、手足のしびれ、言葉が出にくいといった症状を伴う場合は、歯科ではなく速やかに医科を受診してください。この見極めは大切です。


初診では、まず問診で症状の出方や生活習慣を伺い、口腔内と顎関節の状態を確認していきます。当院では歯科用CTや口腔内スキャナー(iTero・トリオス)を用いた検査に対応しており、モニターを使って状態をわかりやすくお伝えすることを大切にしています。ご自身の状態を目で見て理解できることが、納得して次の一歩を選ぶ助けになります。


日常の癖を見直す意識とマウスピースなどによるアプローチ


対応と並行して、生活習慣の見直しも欠かせません。頬杖、うつ伏せ寝、片側噛み、体に合わない枕——こうした習慣は顎へ偏った力を加え続けると考えられています。パソコンの端に「歯を離す」と書いた付箋を貼り、気づくたびに上下の歯を離して口元の力を抜く。取り組みやすい工夫のひとつです。舌先を上の前歯の少し後ろの膨らみに軽く添える意識も、顎まわりの脱力の助けになるとされています。


歯科での対応としては、夜間の食いしばりに配慮した就寝用マウスピース(スプリント療法)、噛み合わせの調整、必要に応じた歯列矯正などが選択肢になります。顎関節症と診断される場合、スプリントは保険適用となるケースがあります。市販の簡易マウスピースは適合が合わず力が偏ることもあるため、歯科医院での製作をご検討ください。なお矯正やマウスピースは装着後の経過観察と定期的なメンテナンスが前提となります。


通院回数を抑えたい方には、通院間隔が3〜4ヶ月に1度となるマウスピース矯正という進め方も。仕事や子育てと両立しながら続けられるかどうかも含めて、遠慮なくご相談ください。


よくある質問


Q1. 「噛む」の読み方と「噛み合わせ」の意味を教えてください。


A. 「噛む」は「かむ」と読み、上下の歯で食べ物を挟んですりつぶす動作を指します。「噛み合わせ」は、上下の歯が接触したときの位置関係やバランスのこと。歯科では咬合(こうごう)とも表現します。


Q2. 「咀嚼」とはどういう意味ですか。


A. 咀嚼(そしゃく)は、食べ物を噛み砕いて唾液と混ぜ、飲み込みやすい形にする一連の働きを指します。この動作を担う筋肉が咀嚼筋で、咬筋や側頭筋などが含まれます。


Q3. 頭痛や肩こりがつらいとき、自宅でできることはありますか。


A. 筋肉の緊張による重だるい痛みには、蒸しタオルなどで顎や首を温めて血流を促す方法が用いられることがあります。ただし、腫れや強い炎症を伴う痛みでは温めない方がよい場合もあります。判断に迷うときは自己判断を避けてご相談ください。


Q4. 治療は長期間かかりますか。仕事を続けながら通えるか心配です。


A. 内容によって大きく異なります。マウスピース(スプリント)の製作なら数回の通院で進むことが多く、矯正治療でも通院間隔を3〜4ヶ月に1度としてご案内できるケースがあります。ご都合を伺いながら計画を立てていきます。


Q5. 市販のマウスピースでも代用できますか。


A. 市販品はお口に合わないことがあり、かえって一部の歯に力が集中する場合もあります。歯科医院では型取りやスキャンをもとに一人ひとりに合わせて製作しますので、まずはご相談ください。


佐々木 立命

歯科医師


佐々木人吉駅歯科

院長

佐々木 立命

▶ 監修者プロフィール

経歴
1999年
奥羽大学歯学部 卒業
福岡市博多駅前 (医)渡辺歯科口腔外科副院⾧
2009年
佐々木歯科医院 勤務
2020年
佐々木人吉駅歯科 開業
資格・所属学会
【資格】
日本口腔インプラント学会認定
口腔インプラント専門医 615号
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導歯科医
日本歯科放射線学会認定医 410号
【所属学会】
福岡TIP-EDGE(歯列矯正)研究会
日本歯科放射線学会
日本口腔インプラント学会
日本顎顔面インプラント学会
福岡口腔インプラント研究会
天神インプラントペリオ研究会
日本臨床歯周病学会
日本顎咬合学会