「親知らずに痛みがないから抜かないで大丈夫?」
「親知らずに少し違和感あるけど気のせいかも…?」と悩んでいるかたはいませんか?
親知らずは、放置していても問題がないケースもあれば、症状が現れていなくても抜いた方がよいケースもあります。
今回のブログでは、親知らずを抜かない・抜いた方がよい親知らずを放置するデメリットや、親知らずのトラブルを防ぐためにできることなどを解説します。
目次
■親知らずはどんな歯?
親知らずは、一番奥にあり、第三大臼歯や智歯(ちし)とも呼ばれている歯です。
16~25歳頃に生えてくる方が多いですが、顎が小さいと、親知らずが生えてくるスペースがないため、顎の骨の中に埋まったまま(埋伏歯)や斜めに一部分だけ生えてしまうケースが多くみられます。
埋伏歯や斜めに生えている親知らずは、トラブルを引き起こすリスクが高いため、抜歯することが多いです。
■親知らずを抜かなくてもよいケースとは?
すべての親知らずが抜歯の対象となるわけではありません。親知らずが4本ともまっすぐ生えており噛み合わせに問題がなく、清掃状態も良好である場合は、そのまま残しておくことがあります。
◎抜歯すべき親知らずの見分け方
今、親知らずに痛みがないから抜かなくてもよい、ということではありません。親知らずを抜くべきかどうかは、歯科医院で検査を受け、歯科医師に診断してもらうことで抜歯の必要性がわかります。
抜歯すべき親知らずの見分け方は、レントゲンやCTで親知らずの位置を確認し、将来的にトラブルを引き起こすリスクを判断してもらいます。また、清掃状況や噛み合わせに問題があるケースでは、予防的に抜歯を検討することもあります。
■抜いた方がよい親知らずを放置するデメリット
抜いた方がよい親知らずを放置すると以下のようなデメリットがあります。
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むし歯や歯周病のリスクが高くなる
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急に歯ぐきが痛みだす(智歯周囲炎)
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歯並びや矯正治療に悪い影響を及ぼす
それぞれのデメリットを詳しく説明します。
◎むし歯や歯周病のリスクが高くなる
親知らずは、一番奥に生えているため、歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりやすい歯です。そのため、むし歯や歯周病を発症するリスクが高くなります。隣の歯に重なっているケースも多く、隣の歯までむし歯や歯周病になってしまうケースもあります。
◎急に歯ぐきが痛みだす(智歯周囲炎)
親知らずが半分埋まっていたり斜めに生えていたりすると、歯と歯ぐきに間に汚れや細菌が溜まりやすく、急に歯ぐきが炎症し痛みだすことがあります。
痛みが治まっても一度炎症が起こった親知らずは繰り返すことが多く、抵抗力が落ちているときは、発熱や大きく腫れてしまう人もいます。
◎歯並びや矯正治療に悪い影響を及ぼす
横や斜めに生えている親知らずが、隣の歯を押して歯並びや矯正治療に悪い影響を及ぼすケースがみられます。また、親知らずが4本生えそろっていない場合は、噛み合わせのバランスが乱れて、頭痛や肩こりなどさまざまな症状を引き起こすリスクがあります。
■親知らずを抜かないとどうなる?
まっすぐに生えていて今は問題がない親知らずでも、他の歯に比べるとむし歯や歯周病などのトラブルを引き起こすリスクが高いことに変わりはありません。親知らずを抜歯しない場合は、トラブルを防ぐためにケアをする必要があります。
◎親知らずのトラブルを防ぐためにできること
親知らずのトラブルを防ぐために、以下のようなケアをおすすめします。
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定期的に歯科検診を受ける
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違和感があったら早めに歯科医院で診察を受ける
歯科医師の判断で抜歯せずに経過観察になっている親知らずでも、いつトラブルを引き起こすかわからないため、定期的に歯科検診を受けて歯科医師に状態を確認してもらうことが大切です。
また、親知らずにわずかでも違和感があったら、放置せずに歯科医院で診療を受けることが重要です。違和感はトラブルの前兆であることが多いため、できるだけ早く適切な対処をすればトラブルを未然に防げる可能性があります。
【トラブルが一度でも現れたら歯科医師に相談し抜歯を検討しましょう】
親知らずを抜かない・抜いた方がよい親知らずを放置するデメリット、親知らずのトラブルを防ぐためにできることを紹介しました。
親知らずは一番奥に生えており、むし歯や歯周病、智歯周囲炎、歯並びの乱れなどのトラブルを引き起こしやすい歯です。今、問題なくてもトラブル予防のために抜歯を検討することもあります。
佐々木人吉駅歯科では、不安や緊張を和らげる薬の併用にも対応しております。親知らずについて少しでも疑問や不安があるかたは、当院までお気軽にご相談ください。