歯列矯正をしたいと思っている人の中には、マウスピース矯正かワイヤー矯正のどちらを選べばよいのか迷っている方が少なくありません。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正にはない多くのメリットがあるため、近年マウスピース矯正を選ぶ患者さんが増えている矯正方法です。
このブログでは歯列矯正方法を迷っている人に向けて、マウスピース矯正のメリットやデメリットを紹介します。歯列矯正方法を選ぶ際に参考にしてみてください。
目次
■マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正とは、透明で目立ちにくいマウスピースを歯に装着することで歯並びを整える矯正治療法です。金属製のワイヤーやブラケットを使用しないため、目立ちにくく他の人の目をあまり気にせずに治療できます。
当院で採用しているインビザラインは、世界中で豊富な症例実績があるマウスピース矯正システムです。
■ワイヤー矯正にはないマウスピース矯正の6つのメリット
ここでは、マウスピース矯正ならではの6つのメリットについて解説します。
◎装置が透明で目立ちにくい
マウスピース矯正では、目立たない無色透明の装置を使用するため、他の人に気づかれにくいです。そのため、矯正装置が目立たないようにしたい方、接客業や営業職など人前で話すことが多い職業に就いている人などに向いています。
◎取り外して食事やお手入れ可能
マウスピース矯正は、自分で装置を取り外せるため、食事やマウスピースのお手入れがしやすい治療法です。その結果、口の中を清潔に保ちやすく、むし歯や歯周病のリスクを抑えることに繋がります。
◎痛みや違和感が少ない
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正よりもマイルドな力で少しずつ歯を動かすため、痛みが少ない矯正方法です。また、薄いマウスピースを使用するため、装着していても違和感が少ない特徴があります。
◎口の中を傷つけにくい
ワイヤー矯正は、ワイヤーや歯の表側につけるブラケット装置などで口の中を傷つけてしまうリスクがあります。マウスピース矯正では、表面が滑らかなマウスピースを使用するため、口の中を傷つける可能性が少ないです。
◎金属アレルギーのかたも治療可能
マウスピース矯正では、プラスチック製マウスピースを使用します。金属を使用していないため、金属アレルギーが心配なかたも矯正治療を受けられます。
◎通院頻度が少ない傾向がある
ワイヤー矯正は、ワイヤーを調整するために2週間~1ヵ月に1回程度の通院が必要です。一方、マウスピース矯正は3~4ヵ月に1回程度の通院で済むため、多忙な人や通院回数を減らしたいかたに向いています。
■マウスピース矯正で注意すべき4つのデメリット
矯正方法を選択した後は、後悔しないためにもメリットだけでなくデメリットも理解しておくことが重要です。ここでは、マウスピース矯正のデメリットを紹介するので、しっかり確認しておきましょう。
◎マウスピース矯正だけでは難しい症例がある
マウスピース矯正は、軽度から中程度の歯並びの乱れの調整に適した治療法です。そのため、重度の歯並びの乱れの矯正などは、マウスピース矯正だけで歯並びを整えるのが難しいケースがあります。その場合は、マウスピース矯正が行える状態までワイヤー矯正で調整した後、マウスピース矯正で歯並びを整える場合もあります。
また、顎変形症のように顎の位置やサイズに異常があるような症例では、マウスピース矯正だけでは正しい噛み合わせや歯並びを実現できないため、外科手術が必要になる場合があります。
◎装置を長時間装着しなければならない
マウスピース矯正では、計画通りに歯を動かすために1日20時間以上マウスピースを装着しなければなりません。マウスピースの装着時間が短いと、治療期間が長引いてしまう可能性があります。
◎マウスピースの管理が必要
マウスピース矯正では、患者さん自身でマウスピースを清潔な状態に保つよう手入れを行う必要があります。汚れているマウスピースを装着していると、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。また、マウスピースを取り外したときに、紛失や破損しないよう専用ケースなどに入れて管理しておくことも必要です。
◎医薬品副作用被害救済制度の対象外
インビザラインは、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。そのため、万が一マウスピース矯正により重篤な健康被害が生じた場合、公的な補償を受けることができません。
【マウスピース矯正はメリットが多い治療法です】
マウスピース矯正のメリットやデメリットを解説しました。マウスピース矯正は、デメリットもありますが、目立ちにくい、金属アレルギーの心配がない、通院回数が少ないなどメリットが多い歯列矯正方法です。
歯並びでお悩みのかたやマウスピース矯正について疑問や不安があるかたは、お気軽に当クリニックまでご連絡ください。