
食事中や朝起きたとき、「口が開けづらい」「顎がガクガクする」と感じたことはありませんか?
そのように感じる人は、顎関節症(がくかんせつしょう)という顎の関節や筋肉にトラブルが起きる病気にかかっている可能性があります。
このブログでは、顎関節症の病状や原因について解説します。
目次
■顎関節症とは?
顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に問題が起こり、口の開閉時に音がなったり顎に痛みを感じたり口が開きにくくなったりする病気です。
一時的な症状でおさまることもありますが、長期間にわたり症状があらわれ続けるケースもあります。進行してしまうと治療を受けても改善までに時間がかかってしまう傾向があるため、顎関節周辺に違和感がある場合は歯科医院で相談するのがおすすめです。
■顎関節症の主な症状
顎関節症の症状は人により異なりますが、代表的な症状があります。紹介する症状が重複してあらわれることも珍しくありません。症状は、主に顎関節中心にあらわれますが、肩こりや指のしびれなどの原因になっているケースもあります。
◎口が開かない・開けづらい
顎関節症でよくみられる症状は、口が開かない・開けづらくなることです。普通の人は指を縦に3本入れられるぐらい口が開きますが、顎関節症になると指2本入れられないぐらい口が開かなくなってしまう人もいます。食事や会話に不便を感じるようになるケースもあるため、早めの対処が大切です。
◎顎を動かすと「ガクガク」と音がする
口を開けるときや閉じるときに「ガクガク」や「カクカク」と音(クリック音)がすることも、顎関節症の代表的な症状のひとつです。音は、開口時だけ、閉口時だけ、開閉口時ともに出るケースがあります。
音がするだけで痛みはないこともありますが、繰り返すうちに顎関節に負担がかかり炎症を引き起こし、痛みを感じるようになることもあります。
◎顎関節周辺に痛みがある
顎関節やその周囲の筋肉に炎症が起きると、口を動かしたときに痛みを感じるようになります。痛みは、あごの周囲だけでなく耳周辺やこめかみあたりも感じることがあります。
症状が進行すると、頭痛のような痛みや、あごを動かさなくても痛みを感じるようになることがあるため、症状が出始めたら出来るだけ早く、歯科医院で受診することをおすすめします。
■顎関節症の主な原因
顎関節症は、ひとつの原因で発症するのではなく、いくつかの原因が重なって発症することが多いです。日常でしている何気ないことが顎関節に負担をかけ、顎関節症を引き起こしているケースもあります。
◎歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりをすると、顎関節や周囲の筋肉に大きな負担がかかります。睡眠中に歯ぎしりをする習慣がある人は、朝起きると顎が重い、だるいと感じることがあります。
また、力を入れなければならない仕事に就いていると食いしばりのため、顎関節症を引き起こすリスクが高くなります。
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、専用のマウスピースを装着し、顎関節や周囲への筋肉への負担を軽減する治療が主に行われています。
◎噛み合わせのズレ
噛み合わせのズレは、顎の動きに偏りを生じさせます。その結果、顎関節や周囲の筋肉の一部に過度な負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。
そのため、歯が抜けた、歯科治療による被せ物、重度の歯周病、歯列矯正などで噛み合わせが変化した場合は、適切な噛み合わせに調整しなければなりません。
また、転倒やスポーツ中の衝撃などで顎に強い力がかかった場合も、顎関節の位置や動きにズレが生じることがあり、これが顎関節症の原因となることもあります。
◎ストレスや生活習慣
過度なストレスが長期間続くと、顎周囲の筋肉が緊張しやすくなります。筋肉の緊張が続くと顎関節に負担がかかり、顎関節症の発症リスクが高くなります。
またストレスは、歯ぎしり・食いしばりを誘発させるケースがあることも、顎関節症の原因になるといわれる理由です。
さらに頬杖や長時間のスマホ操作、猫背、左右どちらか一方で噛む癖、硬い物をよく食べる、うつぶせ寝などの習慣も、顎関節への負担が増し顎関節症を引き起こす原因になります。
【顎の違和感があれば佐々木人吉駅歯科まで早めのご相談を】
「口が開かない」「顎がガクガクする」といった症状は、顎関節症のサインである可能性があります。軽度のうちに対応すれば悪化を防ぎ、比較的短い時間で症状が和らぐ傾向があります。
当院では、顎関節症の原因を突き止めるために精密な検査と患者さんから丁寧にお話を伺っております。患者さん一人ひとりの症状や生活習慣に合わせた治療を行い、顎関節症の症状改善をサポートいたします。
顎の違和感があれば放置せず、当院までお気軽にお問い合わせください。
