親知らずを抜いた後、「いつまで食べられないの?」「抜歯当日は何が食べれるの?」と悩んでいる人も多いでしょう。
親知らずを抜いた後は、出血や腫れ、痛みの影響で食事に注意が必要です。普段通りの食事をすると傷口の回復が遅れたり悪化したりする可能性があります。
この記事では、親知らずの抜歯当日から1週間程度の期間ごとに、いつからどんな食事が可能か、避けるべき食事やおすすめの食事、何日目から普通の食事ができるのかなどを詳しく紹介します。
目次
■親知らずの抜歯後におすすめの食事と避けるべき食事
親知らずを抜いたあとのおすすめの食事は期間ごとに異なります。
◎麻酔が切れるまで食事を控える
親知らずを抜くときにした麻酔が切れるまで、水分補給以外の食べ物を摂るのは控えましょう。麻酔が切れるまでの時間は個人差がありますが、約2時間が目安となります。麻酔が切れる前に食事をすると頬の内側を噛んでしまったり、火傷をしたりする可能性があります。
◎抜歯当日におすすめの食事
親知らずを抜いた当日は、噛まずに飲み込める流動食がおすすめです。おかゆやスープ、プリン、ヨーグルトなど口をあまり動かさずに食べても消化しやすい食材が望ましいです。
◎抜歯後1~2日目におすすめの食事
抜歯後1~2日は、痛みや腫れが残っているケースが多くみられます。そのため、傷口への負担を避けるため、うどんやそば、雑炊、茶碗蒸し、豆腐など柔らかい食材を摂ることがおすすめです。
◎抜歯後3~4日目におすすめの食事
抜歯後3~4日になると、腫れや痛みが落ち着いてくることが多く、通常に近い食事を摂れるようになってきます。ただし、傷口はまだ完全に回復していないため、硬い食材は避け、魚や煮て柔らかくした野菜、小さく切った肉などがおすすめです。
◎抜歯後1週間後におすすめの食事
抜歯後1週間もすると、多くのケースでは痛みや腫れは落ち着き、通常の食事に戻せる状態まで回復しています。しかし個人差があるため、傷口の状態を確認しながら食事をすることが大切です。
■親知らずの抜歯後の食事で気をつけたいポイント
食事の際に注意すべきポイントを理解することは、傷口の回復を早めることにつながります。
◎熱い料理や辛い料理は避ける
熱い料理や刺激が強い唐辛子などの香辛料は、傷口を刺激して腫れや出血を悪化させる原因となります。温度を下げ、刺激が強い食材を避けることが、スムーズな回復につながります。
また、レモンやミカン、酢の物などの酸味が強いものやキャラメルやガムなどの粘着性の高いものも避けることをおすすめします。
◎アルコールを控える
アルコールは、血行を促進する働きがあるため、出血や痛みを悪化させる可能性があります。そのため、抜歯後数日間はアルコールを控えるようにしましょう。同様の理由から入浴や激しい運動も傷口が落ち着くまではしないようにしましょう。
逆にタバコは、毛細血管を収縮し血流を悪化させ、傷口の回復を遅らせる可能性があるため、傷口が完全に回復するまでは控えることをおすすめします。
◎食後のうがいは優しく行う
強いうがいをすると血餅(けっぺい:血が固まってできたかさぶたのようなもの)がはがれ、出血や回復の遅れにつながります。そのため、食後のうがいは優しく行うようにしてください。丁寧にうがいをすることで、感染リスクを抑えることができます。
◎食材の大きさや噛み方を工夫する
硬い食材や大きな食材を噛むと、傷口に負担がかかります。傷口が落ち着くまでは硬い食材を食べることは控え、小さく切った食材を、抜いた親知らずとは反対側の歯で噛むようにしましょう。なるべく食材を傷口に触れないように食べることが、スムーズな回復につながります。
【親知らずの抜歯を考えているかたは、当院までお問い合わせください】
親知らずを抜いた当日は流動食、1~2日後は柔らかい食材、3~4日以降は傷口の回復を確認しながら徐々に通常の食事へと戻すことが理想です。傷口の回復状況に合わせて、食材を調整することで、回復遅延を避けられます。
佐々木人吉駅歯科では、10年間口腔外科に在籍し多くの経験を積んだ歯科医師が、親知らずの抜歯を担当しています。
さらに術中・術後の痛みや腫れを抑えるために、超音波切削器具の使用や必要に応じて静脈内鎮静法や笑気麻酔を導入しています。
親知らずの抜歯を考えているかたは、一度当院までお気軽にお問い合わせください。