知覚過敏にお悩みの方へ
近頃歯がしみてお困りの方へ
冬になると水道水も冷たくなり、歯がしみるという方、結構いらっしゃると思います。そこで今回は、歯の知覚過敏についてご自身で改善できることから歯科医院での治療までご紹介いたします。
知覚過敏とは?
虫歯が見当たらないのに冷たいものがしみたり、歯ブラシが当たるとピリッと痛かったりする場合には、「知覚過敏」の可能性があります。 知覚過敏の症状で特徴的なのは、「キーン」という鋭い痛みであり、さらにその痛みは一過性で、冷たい水や摩擦などの外来刺激によって誘発されるということです。
知覚過敏の原因
①ブラッシングのやり方に問題がある
②歯周病で歯茎が下がっている
③歯ぎしりや咬み合わせが原因
④酸味の強い食品の摂りすぎ
知覚過敏は主に歯根が露出している場合、 歯茎が下がっている場合や、 エナメル質が欠けている場合、つまり歯の中の神経と近接している場合に起こります。 エナメル質が欠けると、その内側の象牙質が露出してしまい、そこにある象牙細管へ刺激が加わることで歯がしみてしまうのです。
そのため、治療法としては、
①丁寧な歯みがき
歯根が削れないように柔らかめの歯ブラシで、横みがきを強くしないでできるだけ一本ずつ小刻みにやさしくなでるように磨いてください。 知覚過敏の強い部分だけ部分磨き用のワンタフトブラシで仕上げ磨きをしても構いません。 基本的にはプラークを落とさないと知覚過敏は治りません。
②知覚過敏に効果のある歯磨き剤を使う(シュミテクトなど)
即効性はありませんが、毎日使うことで徐々に効果がでてきます。 含まれている薬の効果を得るために、水を含んで一回しかゆすがずに口の中に残しておくことがポイントです。
③歯の表面をコーティングする
歯科医院では歯の表面をコーティングするお薬や、歯質を強化するフッ化物(フッ素)の塗布、細かい穴をふさいで刺激を伝わりにくくするお薬などを塗ります。
④歯の欠けている部分、削れている部分を詰める
欠損が大きい場合は、歯科用のプラスチックで埋めて刺激を遮断します。
⑤歯ぎしりやくいしばり防止のマウスピースを使う
歯ぎしりやくいしばりがある方には知覚過敏と関係がある場合が多く、マウスピースとくいしばり防止トレーニングを併用します。
⑥神経の治療をする
知覚過敏のほとんどは①〜⑤の方法により改善しますが、改善のみられない重度の知覚過敏では歯の神経を取ることもあります。 歯の神経を取れば痛みはなくなりますが、歯が黒くなったり、割れやすくなったりというデメリットがあります。 そのため、できるだけ神経を取らないように治療が行われます。
まとめ
早期にトラブルを発見できれば、より小さな治療ですませることができます。 知覚過敏に心当たりのある方はかかりつけの歯科医院にご相談下さい。 また、歯科医院での定期検診をおすすめします。