むし歯予防のためのフッ素歯磨きについて
今、なぜフッ素!?
フッ素の働き
虫歯は食後、虫歯菌が出す酸の働きによって、歯のエナメル質のカルシウムが溶け出すことで起こります。こうした溶け出しを防ぐ働きをしてくれるのが、フッ素です。口の中にフッ素が供給されると、歯の再石灰化を促して、虫歯ができるのを防いでくれるのです。
フッ素の利用法
フッ素歯磨きの方法
まず、フッ素入り歯磨き剤は少なくとも歯ブラシの植毛部分の半分ほどの長さになるくらいの量を使い、フッ素が口の中全体に行き渡るよう、ていねいに磨いてください。歯磨き後は、うがいをしすぎないことが大切です。磨いた後の口の中に、なるべく多くのフッ素が残っていたほうが、虫歯予防には有効です。コップ1/3程度の水を口に含み、三秒ほど軽くブクブクして吐き出せば十分です。
最後に、歯磨きの時間と回数について述べておきます。毎日、三度の食事の後と寝る前に、フッ素入り歯磨き剤で、1回につき3分ほど磨くのが理想ですが、無理な人は、最低でも朝食後と寝る前に時間をかけて磨きましょう。睡眠中は、口の中にフッ素がとどまりやすくなっているので、就寝前の歯磨きの習慣はぜひ欠かさず行ってください。また、口の中に行き渡ったフッ素を長くとどめるためには、フッ素歯磨きをした後は、少なくとも30分ほどは飲食を控えることも心がけましょう。